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指導者・援助者用

保健師のための被災支援〈保健事例〉ガイドブック

  • 初版:2012年04月
  • 価格:¥1,400+税
  • コード:0322
  • サイズ:B6型変形 156頁
  • ISBN:978-4-89430-322-5

監修
石井苗子(東京大学保健学博士・ヘルスケアカウンセラー)
指導
大橋靖雄(東京大学大学院医学系研究科教授)

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先の東日本大震災においても被災地では、その直後から地元はもちろん、全国から多数の保健師が派遣され、現在も日々保健活動が続いています。
本書は、普段から心得ておくべき基本的なマニュアル、また今回現場で活動された保健師や関係者の体験から、被災者の方々の自立(心、体、暮らし)をケアする為にはどんな知恵や工夫が必要なのかをまとめた『被災者支援〈保健事例〉ガイドブック』です。

目次
 
はじめに
序章
2011年3月11日を振り返って
被災した方々が語る「保健師さんがしてくれたこと」
    ・お年寄りから寄せられた声
    ・震災直後の避難所の様子
    ・トイレで困ったこと
    ・妊婦さんや幼い子供を持つお母さんの声
    ・体の不自由な人たちから寄せられた声
    ・うれしかったことは何ですか?
東日本の被災地へ「支援に行かれた保健師からの声」
    ・行政に対する提案
    ・被災者と接する中で感じたこと
    ・浮び上がってきた課題
    ・地元の保健師に伝えたいこと     ・外部から行ったからこそできたこと
1章
保健師に求められる大規模災害への支援と対策
災害時の保健活動
    ・保健師が期待されている支援活動とは
    ・重視すべき点
派遣先での基本の心得と役割
    ・自己完結を図る
    ・被災地の保健師を支援する
    ・被災地で行う情報収集・情報提供
被災地での服装と携帯品
    ・被災地での服装
    ・あると便利な携帯品
支援を行うチームの体制
    ・活動体制を整える
    ・派遣チームについて
    ・保健師の活動形態
2章
時間で見る必要なフェーズとは<フェーズ0〜4>
活動の柱
予測される問題
確認・注意すること
必要な保健活動
3章
災害時の体のケア〜部位別・症状別の実際
体の部位別ケア     ・口腔眼
    ・耳・鼻・のど
    ・手
    ・デリケートゾーン・脇の下
    ・頭髪 症状別のケア
    ・高血圧
    ・便秘・痔
    ・不眠
    ・熱中症
    ・低体温症
    ・食中毒
    ・一酸化炭素中毒
    ・咳、発熱、くしゃみなど
    ・高齢者のADL(日常活動動作)が不活発になる
    ・慢性疾患
    ・避難所ではよきせぬ病気に注意
4章
災害時の心の基本的なケア
Part1
災害時の基本的な心のケア
    ・早期に訪問してメンタルチェックを!
    ・治療の必要性を強調しない
    ・安心できる雰囲気を作る
    ・自分の感性で心理的ストレスを探る
    ・被災者のアセスメントを行う
    ・アルコール依存への対応
    ・ストレス関連障害のある人へのケア
    ・時間とともに変化する被災者への心的反応
グリーフケア
    ・グリーフとは?
    ・グリーフケアでモーニングを目指す
    ・苦しいルールでしばらない
    ・泣き続ける反応を肯定する
    ・悲しみの表現は人それぞれ
    ・評価や比較をしない
    ・グリーフの8つの局面
グリーフの8つの局面
    ・ショック・否認・麻痺・不信感
    ・不安感・パニック・恐怖心
    ・爆発的感情
    ・喪失感・空虚感・悲しみ・うつ
    ・混乱・困惑・探索・思慕
    ・生理的変化・身体的変化
    ・罪悪感・後悔
    ・解放感・安堵感
グリーフケアで具体的に何をするのか
    ・正確な知識を持つ
    ・共感して傾聴する
    ・代行する
    ・アドバイスをしない
    ・夢の話に耳を傾ける
    ・質問する
    ・専門家に紹介する
    ・声をかける
    ・心の叫びを受け止める
    ・グリーフアタックに驚かない
    ・否定をしない
    ・泣ける場所を作る
    ・勇気づける
Part2
大切な人が行方不明の場合のケア
    ・「すでに死んでいる」という前提で話をしない
    ・思い出の品が心の支えに
子どもの心のケア
    ・元気そうな子どもにも注意が必要
    ・遊び場を確保する
    ・ちゃんと現実を伝える
保健師のセルフケア
    ・オーバーワークに注意!
    ・しっかり栄養をとる
    ・気分転換を図る
    ・セルフチェックをおこなう
    ・休息することが必要
    ・感情を吐き出す
    ・燃えつきを防ぐ方法
    ・専門家によるストレス・マネージメントを
    ・能力アップを図る
    ・心の疲労度チェック
    ・災害時・心のチェックシート
性被害を防止する対策
    ・災害時に増える性暴力
    ・プライバシーを確保する
    ・避難所への出入りをチェックする
    ・避難所でのルール作り
    ・女性や子どもを一人にしない
    ・性病力防止キャンペーンで注意喚起を
    ・相談窓口を開設する
    ・子どもに教えたい約束事
5章
災害時の要援護者へのケアと訓練
災害時要援護者のケア
    ・「災害時要援護者」とは?
    ・高齢者(単身)
    ・高齢者(寝たきり)
    ・高齢者(認知症)
    ・乳幼児
    ・難病患者
    ・視覚障がい者
    ・聴覚障がい者
    ・肢体不自由者
    ・精神障がい者
    ・知的障がい者
    ・妊婦
    ・結核(34条)患者
    ・外国人
災害時に備えた訓練の実例
    ・訓練の重要性を考える
    ・和光病院の避難訓練
 
広がる支援の輪
・大鎚町での保健師活動レポート
・「きぼうときずな」プロジェクト活動レポート
 
コラム
・白浜
・「きぼうときずな」プロジェクト活動レポート

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