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指導者・援助者用
産後の母親のメンタルヘルス支援活動
- 初版:2008年03月
- 価格:¥2,800+税
- コード:0185
- サイズ:A4判 132頁
- ISBN:978-4-89430-185-6
- 執筆
- 鈴宮寛子(福岡県早良区保健福祉センター)
山下洋(九州大学病院 精神科神経科)
上別府圭子(東京大学大学院 医学系研究科)
吉田敬子(九州大学病院 精神科神経科)
三種の自己記入式質問票を用いた産後のメンタルヘルス支援のニーズを把握するスクリーニング手法の解説を始めとして、先駆的な取り組みを行った福岡市の支援活動から得られた、企画段階・支援開始・継続時の各プロセスにおける事業立ち上げのノウハウを収録し、現在取り組み中の方はもちろん、今後導入予定の方のニーズに応える内容です。
「三種の自己記入式質問票」セットと使用法は、吉田敬子先生監修、当会発行の「産後の母親と家族のメンタルヘルス」に掲載されております。
本書は「産後の母親と家族のメンタルヘルス」と併せてご活用下さい。
目次
- 第1部
- メンタルヘルス支援の準備
①支援のニーズをいかに把握するか 〜自己記入式質問票を用いてた産後うつ病の実態〜
1 なぜ産後うつ病が注目されるのか
2 地域での精神面支援にあたって最初に行うこと
3 産後のメンタルヘルスの具体的な把握
4 自己記入方式質問票の用い方
5 地域での支援・治療の有効性を実践の過程で検討する
②産後のメンタルヘルス支援を開始するために
1 質問票セットを活用したメンタルヘルス支援に取り組むために
2 メンタルヘルス支援を行う機会について
3 妊婦を対象とした出産に関するメンタルヘルス教育について
③質問票を利用した出産後の母親への援助活動 〜福岡市の取り組みから〜
1 初めての地域での取り組みから定着まで
2 6年間の実施を振り返って
④全国の取り組み状況等から
1 研修会参加者へのアンケートより
2 EPDSを導入した地域での支援の実態
⑤メンタルヘルス支援のための研修とその効果
1 誰を対象に、いつ、どのような目的の研修を行うのか
2 効果的な研修の受け方
3 研修の評価 - 第2部
- メンタルヘルス支援の実際
①3つの自己記入式質問票の総合的な活用
1 3つの自己記入式質問票の総合的な活用のメリット
2 児童虐待の視点から
3 各機関の連携と役割:精神科に紹介が必要となるケースとは
4 自殺、自傷を防ぐために
②具体的な支援のすすめ方
1 支援の基本
2 母親との信頼関係を築くための基本的な対応
3 面接の実際と導入
4 面接での質問票セットの使い方
5 重症度を判断するためのその他の情報
6 初回面接での母親への支援
7 家族へのアドバイス
8 ケース検討のために質問票セットから整理すること
9 カンファレンス
10 社会資源の利用と支援計画
11 継続支援における注意点
12 継続支援を拒否された場合
13 支援終結の目安
- 事例から学ぶ支援の実際
事例1 仕事と育児の両立に悩む母親
事例2 第2子出産後に、まだ幼い第1子にいらいらして子育てがうまくいかない母親
事例3 シングルマザーの出産、育児
事例4 過去にもうつ状態を経験している産後の母親
事例5 統合失調症で治療中の女性の妊娠と出産の経過
事例6 軽度の知的な遅れを背景とした適応障害の女性への産前・産後の介入
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参考文献 および 図書
あとがき