厚労省の推計値によれば、2025年には患者数が全国で700万人を超えると言われる認知症。
この疾患の最も重要な課題は、症状が複雑化する前の初期段階での診断と統合的なアセスメント、他職種間での情報共有、そして、これらに基づいた医療・介護サービス等の統合的提供です。
本書は、認知症初期集中支援チームの一員である保健師をはじめ、医療・看護・介護関係従事者の皆さんに、ぜひ知ってもらいたい知識と情報を集約した最新のガイドブックです。
目次
- 序章
- 保健師、医療・介護関係従事者に望まれる役割と活動
- 認知症に関わる最新データ
- 国による策定と指針
- 地域包括ケアシステムの構築
- 第1章
- 認知症の基礎知識と診断へのアクセス
- 認知症の総合アセスメント
- 認知症の原因疾患や病態、診断
- 認知症にみられる認知機能障害 主に軽度認知症における評価方法
- 認知症にみられる生活障害 主に軽度認知症における評価方法
- 認知症の行動・心理症状(BPSD) BPSDへの理科雨を深めるための基礎知識
- せん妄の基礎知識
- 身体症状や身体疾患
- 認知症の進行状況と治療(薬物療法)
- 認知症アセスメントツール
- 第2章
- 認知症診断後の初期集中支援と統合ケア
- 認知機能障害・生活障害への初期支援
- 行動・心理症状(BPSD)への対応や予防に関する支援
- 初期集中支援チームの役割と活動
- チーム員会議
- 医療機関への受療支援
- 家族介護者への支援
- 第3章
- 認知症と社会、地域による見守り
- 認知症による徘徊の対応と対策
- 薬の飲み忘れを防ぐには
- 認知症高齢者の自動車運転について
- 認知症高齢者や家族などの介護者が利用できる制度・サービス
- 第4章
- 健常者のための認知症予防対策
- 認知症の発症予防
- 食生活を改善しよう
- 定期定期に適度な運動をしよう
- 生活習慣を見直そう
- 歯の状態を見直そう
- 認知症予防・改善に効果が期待される事例-園芸療法
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